最近の記事から

4月の絵本

だいいちへいわ 図書

だいじだいじどーこだ?

遠見才希子:文
川原端丸:絵
大泉書店

おちんちんのえほん

山本直秀:文
佐藤真紀子:絵
ポプラ社

 2月18日の「子育て講座」では、「自分を大切に生きる~子どもたちが自分の人生を生きていくために大切な「性」のこと」という題目で、助産師の加藤睦さんのお話を伺いました。その中でご紹介いただいた幼児~小学生向きの絵本です。
「性教育」というとどうも苦手意識を持ちがちな大人達ですが、子ども達は素直にまっすぐ様々なことを受け止めていきます。「性教育」の根本には、自分を大切にすること、相手を尊重することなど、愛情や人権との深い関わりがあります。その気づきの一歩として、これらの絵本を活用できると良いと思います。
 保育園にもありますので、貸出し希望の方は職員室にお立ち寄りください。

背中をそうっと押して

だいいちへいわ 新しい月を迎えて

 年が明けてからは、あわただしく時間が流れていくような気がします。子どもたちと同様大人にも同じだけの時間が流れているはずなのに不思議なものですね。
 いよいよ数日でばら組の子どもたちが卒園式を迎えます。証書受け取りの練習ではいつになく緊張の表情を浮かべていましたが、さて当日はどんな顔を見せてくれるのでしょうか。小学校へ上がることが嬉しかったりドキドキしていたりという複雑な気持ちが強くなってきている様子も伝わってきます。温かく見守りつつ、背中をそうっと押してあげたいものです。
 そしてあと1か月で、どのクラスの子どもたちもひとつずつクラスが上がってお兄さんお姉さんになります。新しい環境の中で、また新しい姿を見せてくれることでしょう。おうちの皆様も新しいお子さんに出会えることを楽しみにしていただきたいと思います。

どんなことにも

聖書のことば

201705pic033月の聖句

いつも喜んでいなさい。
絶えず祈りなさい。
どんなことにも感謝しなさい。

テサロニケの信徒への手紙 1章16~18節

こどもに聞かせる一日一話

だいいちへいわ 図書

3月の絵本

こどもに聞かせる一日一話

福音館書店母の友編集部 編
定価 : 1,650円(税込)
ページ数 : 88ページ
サイズ : 22×16cm
初版年月日 : 2022年09月10日
ISBN : 978-4-8340-8674-4

 私が保育の世界に入り子どもたちと一番に楽しんだ素話は、東京子ども図書館編の「おはなしのろうそく」でした。当時はまだ10巻までしかありませんでしたが、現在31巻となって、より様々なお話が子どもたちを楽しませているようです。
 素話とは、話し手が話を覚えて、本を見ないでお話することです。子どもたちの表情がよく見えるとともに、こちらの表情や声の調子も良く伝わるので、読み手と聞き手が同じ世界を旅していく感覚を覚えます。話を覚えるのは大変ではないかとよく言われましたが全くそんなことはありませんでした。なぜなら、文章そのものが美しく、すうっと心に入って来るものだったからです。
 今回紹介する「子どもに聞かせる一日一話」は、覚えなくても大丈夫です。夜、布団の中に入ってから、1話をゆっくり読んで聞かせてあげるのにぴったりでしょう。魅力的な言い回しの言葉やリズムは、子どもたちの方が覚えて繰り返すかもしれません。そのうち子どもの素話に大人が寝付いてしまうかもしれませんね。

ひとつひとつの気づきをもとに

だいいちへいわ 新しい月を迎えて

 1月28日(土)は、お忙しい中、クラス懇談会へのご出席ありがとうございました。
限られた空間の中での集まりにくさが長く続いていましたが、ようやく春先を目途にいろいろな規制も緩和されそうです。懇談の機会が増やせると良いと思っています。
 保育園でも、コロナ蔓延時は考えさせられることの多い日々でした。通常の保育を守っていきたいのはもちろんですが、「コロナによって変えるべきこと」「コロナであっても変えられない(変えたくない)こと」を整理する必要がありました。一つ一つの気づきをもとに軌道修正をしつつ、新しいつながり方を模索してきました。そんな日々の全てのことを土台に、これからも新しい保育の形を探求していきたいと思います。
 春からは少し伸び伸び過ごせることを願いつつ、極寒の中にあって春の夢を見ている私たちです。

行う人に

聖書のことば

201705pic032月の聖句

御言葉を行う人になりなさい。

ヤコブの手紙 1章22節

2月の絵本 しずかなおはなし

図書

しずかなおはなし
サムイル・マルシャーク 文 / ウラジミル・レーベデフ 絵 / うちだ りさこ 訳
福音館書店
初版年月日:1963年12月20日
ISBN:978-4-8340-0017-7

 静かな森の夜のお話ではありますが、「息をひそめ」「声をひそめ」ながら緊張感いっぱいの場面が続くお話です。
 主人公ははりねずみの親子。まだまだ坊やは小さくて森の恐ろしさもしりません。夜の散歩に出かけたはりねずみの親子は狼に襲われます。坊やに「まるくおなり!」「うごかないで!」と必死に身を守る技を伝えるおかあさん。でも狼たちは坊やの周りで唸ってみたりつついてみたり。おとうさんおかあさんの反撃にも狼たちはあきらめません。そんな時、猟師の猟銃の音と犬の吠える声がし、ようやく狼たちはその場から逃げていくのでした。
 ロシア語訳の内田莉莎子さんは「てぶくろ」「おおきなかぶ」でお馴染みですね。寒そうな冬のロシアの風景が感じられる作品ではないかと思います。

一人ひとりがその子らしく

だいいちへいわ 新しい月を迎えて

新年あけましておめでとうございます。

 2023年が明けました。年が明けるとすぐに「進級」へとつい気持ちが焦りだすのが大人たちです。でも、このような時にこそ子どもたちの「今」を見つめることが大切ですね。信頼のおける大人や友だちとじっくりと過ごしながら、一人ひとりがその子らしく成長することを目標にしていきたいものです。
 教会歴では年明けの1月6日の公現日まではクリスマスの飾りを飾って祝う時です。保育園では新年の飾りになりますが、クリスマスを覚えつつ新たな気持ちで新年に向かいたいものです。今年もよろしくお願い申し上げます。

依り頼み

聖書のことば

201705pic031月の聖句

主に依り頼み、その偉大な力によって強くなりなさい。

エフェソの信徒への手紙 6章10節

かみさまへのてがみ

図書

かみさまへのてがみ
谷川俊太郎:訳
葉 祥明:絵
株式会社サンリオ

 保育園の生活の中で、いろいろな場面で子どもたちとお祈りをします。私が初めてお祈りについて子どもたちに話すとき、子どもたちに伝えるのは「お祈りは神さまとお話すること」だということです。嬉しいこと、悲しかったこと、時には願いが祈りにこめられることもあるでしょう。どんな時も、祈りには祈る者の思いが宿ります。
 一年の初め、日本では年賀状を書きます。そしてまた長いこと、手紙によってつながり合う文化がありました。この手紙に綴る思いは祈りにつながるのではないかと思います。「かみさまのてがみ」の中には、様々な国の子どもの素直な思いがそのままの形で書かれています。きちんとした文に整えられているわけではありませんが、どの子も神さまを近い存在として語りかけているのを感じます。クリスチャンではない谷川俊太郎さんが生き生きと訳してくださっているところも興味深いところです。

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