だいいちへいわ 新しい月を迎えて
2023-01-01
新年あけましておめでとうございます。
2023年が明けました。年が明けるとすぐに「進級」へとつい気持ちが焦りだすのが大人たちです。でも、このような時にこそ子どもたちの「今」を見つめることが大切ですね。信頼のおける大人や友だちとじっくりと過ごしながら、一人ひとりがその子らしく成長することを目標にしていきたいものです。
教会歴では年明けの1月6日の公現日まではクリスマスの飾りを飾って祝う時です。保育園では新年の飾りになりますが、クリスマスを覚えつつ新たな気持ちで新年に向かいたいものです。今年もよろしくお願い申し上げます。
図書
2023-01-01
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かみさまへのてがみ
谷川俊太郎:訳
葉 祥明:絵
株式会社サンリオ |
保育園の生活の中で、いろいろな場面で子どもたちとお祈りをします。私が初めてお祈りについて子どもたちに話すとき、子どもたちに伝えるのは「お祈りは神さまとお話すること」だということです。嬉しいこと、悲しかったこと、時には願いが祈りにこめられることもあるでしょう。どんな時も、祈りには祈る者の思いが宿ります。
一年の初め、日本では年賀状を書きます。そしてまた長いこと、手紙によってつながり合う文化がありました。この手紙に綴る思いは祈りにつながるのではないかと思います。「かみさまのてがみ」の中には、様々な国の子どもの素直な思いがそのままの形で書かれています。きちんとした文に整えられているわけではありませんが、どの子も神さまを近い存在として語りかけているのを感じます。クリスチャンではない谷川俊太郎さんが生き生きと訳してくださっているところも興味深いところです。