2月の絵本 しずかなおはなし

図書

しずかなおはなし
サムイル・マルシャーク 文 / ウラジミル・レーベデフ 絵 / うちだ りさこ 訳
福音館書店
初版年月日:1963年12月20日
ISBN:978-4-8340-0017-7

 静かな森の夜のお話ではありますが、「息をひそめ」「声をひそめ」ながら緊張感いっぱいの場面が続くお話です。
 主人公ははりねずみの親子。まだまだ坊やは小さくて森の恐ろしさもしりません。夜の散歩に出かけたはりねずみの親子は狼に襲われます。坊やに「まるくおなり!」「うごかないで!」と必死に身を守る技を伝えるおかあさん。でも狼たちは坊やの周りで唸ってみたりつついてみたり。おとうさんおかあさんの反撃にも狼たちはあきらめません。そんな時、猟師の猟銃の音と犬の吠える声がし、ようやく狼たちはその場から逃げていくのでした。
 ロシア語訳の内田莉莎子さんは「てぶくろ」「おおきなかぶ」でお馴染みですね。寒そうな冬のロシアの風景が感じられる作品ではないかと思います。

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