愛着ってなあに?

子どもと向き合う

 保育園に初めてお子さんを登園させた日のことを覚えていますか?「一日中、泣いていないかしら?」「先生に慣れてくれるかしら?」と、通勤中も落ち着かなかったことと思います。そして、きっと今では、どのご家庭でもその心配はなくなり、安心してお預けくださっているのではないかと思います。
 何が変わったのでしょうか…。それは愛着関係です。子どもたちは、自分を委ね安心できる大人を求めています。本能的に、そして経験として相手を選んでいきます。毎日、信頼の中で保育者と関係を密にしていくその積み重ねが愛着となり、安心して羽ばたくための基盤となるのです。
 この愛着関係を築くには、大人側の忍耐も必要です。家庭でも同じです。子どもの思いを優先して、大人が我慢したり予定を変更して都合をつけていくことも多いでしょう。辛いと思うこともあるでしょうが、そんな日々の中で親が親にさせられていくという面もあります。また、子ども中心の生活を受け入れることで、生活がより楽しくなる場合があるのです。
 「今」は、「今」しかありません。日々が過ぎてから「今」を懐かしく思うことでしょう、「今」を大切に過ごしていただきたいと思います。

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