こどもに聞かせる一日一話
2023-03-01
3月の絵本こどもに聞かせる一日一話福音館書店母の友編集部 編 |
私が保育の世界に入り子どもたちと一番に楽しんだ素話は、東京子ども図書館編の「おはなしのろうそく」でした。当時はまだ10巻までしかありませんでしたが、現在31巻となって、より様々なお話が子どもたちを楽しませているようです。
素話とは、話し手が話を覚えて、本を見ないでお話することです。子どもたちの表情がよく見えるとともに、こちらの表情や声の調子も良く伝わるので、読み手と聞き手が同じ世界を旅していく感覚を覚えます。話を覚えるのは大変ではないかとよく言われましたが全くそんなことはありませんでした。なぜなら、文章そのものが美しく、すうっと心に入って来るものだったからです。
今回紹介する「子どもに聞かせる一日一話」は、覚えなくても大丈夫です。夜、布団の中に入ってから、1話をゆっくり読んで聞かせてあげるのにぴったりでしょう。魅力的な言い回しの言葉やリズムは、子どもたちの方が覚えて繰り返すかもしれません。そのうち子どもの素話に大人が寝付いてしまうかもしれませんね。