だいいちへいわ 新しい月を迎えて
2023-03-01
年が明けてからは、あわただしく時間が流れていくような気がします。子どもたちと同様大人にも同じだけの時間が流れているはずなのに不思議なものですね。
いよいよ数日でばら組の子どもたちが卒園式を迎えます。証書受け取りの練習ではいつになく緊張の表情を浮かべていましたが、さて当日はどんな顔を見せてくれるのでしょうか。小学校へ上がることが嬉しかったりドキドキしていたりという複雑な気持ちが強くなってきている様子も伝わってきます。温かく見守りつつ、背中をそうっと押してあげたいものです。
そしてあと1か月で、どのクラスの子どもたちもひとつずつクラスが上がってお兄さんお姉さんになります。新しい環境の中で、また新しい姿を見せてくれることでしょう。おうちの皆様も新しいお子さんに出会えることを楽しみにしていただきたいと思います。
だいいちへいわ 図書
2023-03-01
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3月の絵本
こどもに聞かせる一日一話
福音館書店母の友編集部 編
定価 : 1,650円(税込)
ページ数 : 88ページ
サイズ : 22×16cm
初版年月日 : 2022年09月10日
ISBN : 978-4-8340-8674-4 |
私が保育の世界に入り子どもたちと一番に楽しんだ素話は、東京子ども図書館編の「おはなしのろうそく」でした。当時はまだ10巻までしかありませんでしたが、現在31巻となって、より様々なお話が子どもたちを楽しませているようです。
素話とは、話し手が話を覚えて、本を見ないでお話することです。子どもたちの表情がよく見えるとともに、こちらの表情や声の調子も良く伝わるので、読み手と聞き手が同じ世界を旅していく感覚を覚えます。話を覚えるのは大変ではないかとよく言われましたが全くそんなことはありませんでした。なぜなら、文章そのものが美しく、すうっと心に入って来るものだったからです。
今回紹介する「子どもに聞かせる一日一話」は、覚えなくても大丈夫です。夜、布団の中に入ってから、1話をゆっくり読んで聞かせてあげるのにぴったりでしょう。魅力的な言い回しの言葉やリズムは、子どもたちの方が覚えて繰り返すかもしれません。そのうち子どもの素話に大人が寝付いてしまうかもしれませんね。