かみさまへのてがみ
2023-01-01
かみさまへのてがみ 谷川俊太郎:訳 葉 祥明:絵 株式会社サンリオ |
保育園の生活の中で、いろいろな場面で子どもたちとお祈りをします。私が初めてお祈りについて子どもたちに話すとき、子どもたちに伝えるのは「お祈りは神さまとお話すること」だということです。嬉しいこと、悲しかったこと、時には願いが祈りにこめられることもあるでしょう。どんな時も、祈りには祈る者の思いが宿ります。
一年の初め、日本では年賀状を書きます。そしてまた長いこと、手紙によってつながり合う文化がありました。この手紙に綴る思いは祈りにつながるのではないかと思います。「かみさまのてがみ」の中には、様々な国の子どもの素直な思いがそのままの形で書かれています。きちんとした文に整えられているわけではありませんが、どの子も神さまを近い存在として語りかけているのを感じます。クリスチャンではない谷川俊太郎さんが生き生きと訳してくださっているところも興味深いところです。