だいじに育てたこのときを
2022-07-01
6月は小さな生き物の命と向き合うことの多い月でした。
幼虫からさなぎ、さなぎから羽化して成虫となったアゲハ蝶との毎日は、子どもたちも、職員も、そしておうちの皆さんも一緒に命を見守るときとなりました。朝夕には玄関先での子どもたちとおうちの皆さんの会話を楽しく聞かせていただきました。毎降園時、アゲハの様子を報告する子どもたちを丁寧に受け止めてくださり、本当にありがとうございました。
けれども、羽化したのは何と土曜日! 黒くなったさなぎの姿、羽化した成虫の姿に出会えたのはわずか4名の子どもたちでした。羽化した週末、しばらく薄めたポカリスエットでしのいた蝶は、月曜日の夕方ばら組の子どもたちに見守られる中、元気に園庭から北側の高台の方へ飛び立っていきました。広い世界に飛び立つアゲハ蝶はとても気持ちよさそうでした。2匹目は平日の午後に羽化、少しずつ濡れた羽を広げる姿を皆で見ることができました。
ご家庭かあら譲り受け幼児の各クラスで育てていたオタマジャクシたちも、兄弟そろって、可愛い小さなカエルになりました。しばらく赤虫などをあげながら観察しいましたが、自然に返す時を逸しないようにと、6月下旬、坂川の川べりに放すことになりました。新しい生活の場で、カエルたちがみんな仲良く元気に過ごしていることを祈っています。
きっと子どもたちは、これからどこかでアゲハ蝶に会うたび、どこかオタマジャクシやカエルに会うたび、大事に育てたこの時を思い出すのでしょうね。