やぶかのはなし [8月の絵本]

図書

やぶかのはなし


栗原毅:文
長 新太:絵
福音館書店

 ブーン、チクン! 「かゆ~い~」「また蚊に刺されちゃったよ~」
 日本の夏は、蚊に悩まされることが多いですね。特に子どもたちは体温も高く、多くの蚊が寄ってきます。刺されると固く腫れてしまうこともあり、痒みも相まって、我慢できずに搔きこわしてしまうこともあるでしょう。とびひにも注意です。
 だからと言って、蚊には蚊の事情(生態)があります。この絵本の作者は、蚊の味方でも敵でもなく、客観的に蚊の姿を読み手に伝えてくれています。お話を追いかけていくうちに蚊への理解が深まり、人間を刺す蚊に対する見方も少しは変わってくるかもしれませんね。雄と雌の違いを知り、それぞれが何を必要としているかも丁寧に説明されているからです。
 さて、蚊における理解は深まっても、刺された時の対処は変わることはありません。蚊に刺された時は、すぐに流水で患部を洗い流して冷やしましょう。痒みが早くとれますよ!

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